PNGのファイルサイズと「可逆」の意味
PNGは可逆の画像形式です。ページがいったんピクセルとして描かれると、そのピクセルは変更されずに保存されます。PNGの文字の輪郭や細い線に圧縮の跡が出ないのはそのためです。そして、PNGファイルが意外なほど大きくなることがあるのも同じ理由です。
「可逆」が意味すること
PNG形式は、ZIPと同じ種類の圧縮を使い、何も捨てずにピクセルデータを圧縮します。ファイルを復号すると、符号化したときと同じピクセルが得られます。
可逆であることが意味しないこと:
- PDFをPDFとして残すわけではありません。ページは選んだ解像度で描かれ、それ以降は固定されたピクセルの格子になります。十分に拡大すれば、ピクセルが見えてきます。
- 細部を足すわけではありません。96 dpiのPNGも可逆ですが、300 dpiのPNGに比べて細部はずっと少なくなります。
- 特定のビューアーの画面を写したものではありません。フォントや細い線はこのツール自身のPDFエンジンで描かれるため、ほかのアプリとは少し違って見えることがあります。
まとめると、PNGはページが描かれたあとには何も失いません。ページの細部がどれだけ入るかは、最初に選ぶ解像度で決まります。
サイズが内容によって変わる理由
可逆圧縮は、同じ色が広がる部分や繰り返しのパターンにはよく効き、細かく不規則な細部にはあまり効きません。A4のページを300 dpiで試した結果は次のとおりです。
| ページの内容 | PNGのサイズ |
|---|---|
| 文字と細い線 | 約1.1〜1.3 MB |
| 半分が写真、半分が文字 | 約4〜4.4 MB |
| ページ全体を埋める細かい写真 | 約11.5〜13 MB |
それぞれの幅は、同じテストページを2つの異なるブラウザーで書き出したときのサイズを示しています。これらの例では、ブラウザーよりも内容のほうがずっと大きく影響しました。お使いのページでは別の数字になります。
サイズが解像度によって変わる理由
dpiを2倍にすると、ピクセルは4倍になります。150 dpiから300 dpiにすると、上の写真のページは約3.3倍、文字のページは約2.5倍になりました。設定パネルは保存前にピクセルサイズを表示し、高では注意を添えますが、選択を止めることはありません。
JPGのほうが向いている場合
スキャンしたページや写真では、たいていJPGのほうがずっと小さくなります。同じ全面写真のページを300 dpiで保存したところ、JPGはブラウザーによってPNGのおよそ7〜15分の1の大きさで、画面で見るには問題ありませんでした。文字や線画のページでは両者のサイズは同程度で、文字のまわりに圧縮の跡が出たのはJPGだけでした。
ページがおもに写真やスキャンなら、PDF to JPGのほうがファイルは小さくなります。文字、グラフ、図、スクリーンショットの輪郭をくっきり見せたいなら、PNGが向いています。
ファイルを扱いやすく保つ
- 画面で見るだけのものには、標準(150 dpi)を使います。
- 必要なページだけを選びます。方法は複数ページの保存で説明しています。
- 高は、拡大して見るページや印刷するページのために取っておきます。